年下の幼なじみ【完】
「きゃっ」
暗い準備室の中。
翔にあたしは、壁に押し付けられる。
「……ど、どうしたの…翔」
恐る恐る、声をあげた。
「つか、あいつって、だれ?」
翔の言う、“あいつ”が誰のことを言ってるのか、あたしでも分かる。
きっと、長島くんのこと…
「あのっ、あたしに告白してきたヒト…っ」
「は?それが、なんで一緒に飯食ってんの?」
「分からないよ…」
そんなの、あたしが分かるはずない。