年下の幼なじみ【完】
「年下とか、関係ないからっ」
あたしたちは、1番、歳のことを気にしている。
きっと、翔は自分が年下のことを気にしているんだと思う。
「それにっ、さっきのキスも嫌じゃなかったもんっ」
翔のことが好きで、好きで
このことを、伝えたいの。
すると、あたしのことをぎゅっと優しく抱きしめた。
「─…葵」
耳元で、答える翔の声にドキドキしながらも、次の言葉を待った。
「オレ、葵のこと、すっげぇ、好き」
「…あたしも、好き…」