年下の幼なじみ【完】
──…
「あのな、純也。
聞きたいことがあるんだけど、いいか?」
「なんだよ」
オレは、聞きたいことがあった。
あいつのことについて。
純也なら、何か情報を掴めるかもしれない。
「2年の長島光輝ってどんなヤツか知ってるか」
「長島──?
知らねぇな。そいつがどうかしたのか」
純也も、知らないのか。
有名じゃないってことか
不思議そうな顔で見つめてくる純也に「いや、別に。なんでもねぇ」と言った。
知らないんじゃ、理由を話しても、意味ないしな。