年下の幼なじみ【完】
「あたし、補習やっている友達がいなかったから小沢さんがいて安心した」
飯島さんは人懐っこい笑顔を見せて言った。
飯島さんはショートのボブがよく似合う子だなと思った。
「あたしも、友達いなかったの
てか、葵でいいよ」
「あ、じゃあ、あたしも、優芽でいいよっ」
よかった、優芽がいてくれて。
「優芽は数学は補習やってないんだ」
「うん、あたし、英語はすごく嫌いだから」
あたしも、英語は嫌いだけど、数学も嫌いだよ。
数学が出来る優芽は羨ましかった。