年下の幼なじみ【完】
はっ?
嘘だろ……
あいつら。
そこにいたのは、紛れもなく長島と葵に付きまとっていた、あいつだった。
オレが驚いている間にも2人の話が進んでいく。
「葵ちゃんが赤点見たいだから、オレはわざわざこの暑い日も学校に行ってんだよ」
「はやく、その葵ちゃんを自分のものにしてよ」
「でもさ、なかなかしぶとくて、落ちてくんねーの。
だから、今日はどうやって行こーかと思ってね」
そんな2人の会話を聞いていると、怒りで手が震えてきた。