年下の幼なじみ【完】
「よかった」
そう言った長島くんは、さっき見た長島くんは夢でも見ていたんじゃないかって思うほど、変わっていて、
いつもと同じように笑っていた。
「─…話って、なんなの……」
カラカラの喉から、声を搾り出した。
いつもよりも、声が掠れてしまった。
もう一度、長島くんを見つめて強く見つめると、長島がフッと笑った。
その笑いに、あたしの胸はドクンっと、嫌な音を立てて鳴った。
「今日、葵ちゃんのことを呼び止めたのは、また君に告白するためだよ。
それと、──…」