年下の幼なじみ【完】
「翔くん!一緒に食べよ〜」
という声がした。
えっ、翔?
振り向くと、そこには、翔と女の子が一緒にいた。
誰、あの子?
翔に、ぴったりくっついちゃって。
「長島美里だ。」
すると、紫帆は、あたしの心を読み取ったように声を出した。
「長島美里?」
だれ、それ?
「知らないの?1年で、1番かわいいって噂になってたじゃん。」
「へぇ〜」
確かに、かわいい。
背は、小さくて小柄で、髪の毛なんかふわふわで、目もぱっちりしてて人形みたい。
「翔とられちゃうかもよ?」
「えっ」
確かに、あのくらいかわいかったら、誰もが好きになるよね。
「いつまでも意地はってないで、告白しちゃえばいいのに」
「そんなこと、出来るわけないじゃん」