年下の幼なじみ【完】
そしたら、純也がオレの目線に気づいたのか、オレの方を見て、
「なんだよ」
と、言った。
「お前、なんだよじゃねーよ。なんでこいつと一緒に食わなきゃなんねーんだよ」
一応、小声。
聞こえてたら、なんか言われそうだから。
「だって、顔近づけてくんだもん。やっぱ、かわいいな」
はぁ?
お前、態度違くねー?
「そんな、呆れた顔すんなって。翔、葵先輩と付き合ってねーんだもん。いーじゃん。」
「はぁ?べつに、オレがやなだけだし。」
葵がどうこうって話じゃねーんだよ。
てか、葵が見てたら、オレとこいつ、付き合ってるみたいじゃん。
オレの近くに、必要以上近寄ってくる長島。