年下の幼なじみ【完】
「ここ……」
翔から逃げるために周りをみないで走ってきちゃったけど、
学校まで走って来ちゃった。
結構、遠いはずなんだけどな……
あたしは、学校の門のところに行くと、ゆっくり腰を下ろした。
ここなら、誰にも見られないはずだ。
もう遅いから、学校に残っている生徒もいないだろうし……。
翔からキスされたとき、
嬉しかった。
でも、からかってるなのかも……って思うと、辛い。
やばっ
また、涙がでてきちゃう。
瞬きをすると、どんどん涙が溢れてきた。
「あれ、誰……?」
えっ、
誰かに見つかった?