年下の幼なじみ【完】
「で、どうした?」
あたしたちは学校の近くの公園に入って、ベンチに座った。
「うん…。なおちゃんはどうして学校にいたの?」
なんとなく言いづらくて他のことを話した。
「オレは部活だよ」
「あ、そっか」
「そんなことより…話してみろよ?」
「うん…」
「まぁ、話したくなければ無理に話す必要ないからな?」
さっきから「うん」しか言わないあたしに優しくそう言ってきた。
でも、
「ううん。あたし、なおちゃんに聞いてもらいたい」