年下の幼なじみ【完】

このまま、誰にも言わなかったらどんどん溜め込んじゃうから聞いてもらいたいんだ。


「あのね、」


「うん」


「なおちゃんは誰とでもキスできる?」


「は?」


なおちゃんは、大きな目をさらに見開いて驚いている。


ど、どうしよう…


こんなこと聞いたのがいけなかったのかな?


やっぱり、最初から話すべきだった?


「それって、帰りにきたやつがキスしたってこと?」

「うん」


「そいつって、小沢の幼なじみ?」


「うん、そーだよ」


「じゃーさ、オレは小沢のことが好きでしたんだと思う」
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