年下の幼なじみ【完】


オレはそう言い残し、教室を出ていった。




「な、なによっ。なんで…?なんであたしじゃダメなのよぉ…」



そんな、声が聞こえても振り向かずに葵のことをずっと考えながら歩いていった。



オレと葵は、


もう……


幼なじみ未満になったのか?




オレは、幼なじみじゃ嫌だったんだよ…



それなのに、



もう、それ以下なのか…




オレがあんなことさえしなければ、ずっと仲良い幼なじみでいられたのか……?

< 83 / 218 >

この作品をシェア

pagetop