年下の幼なじみ【完】

「なおちゃんっ!!」


「よぉ!意外と早かったな」



そこには、部活が終わったのが分かるなおちゃんがいた。



「また、なんかあった?」



なおちゃんが少し、悲しそうに言った。



「うん…。あたし、今日告白しに行こうとしたら、見ちゃった。」



「…翔が女の子とキスしようとしてるとこ。」



あたしは、出来るだけ明るく、なおちゃんに心配をかけないように言った。



「もー、本当あたし、タイミング悪すぎ。」



はははっ


と、笑おうとするけど


笑えなくて、


逆に、涙が目に浮かんでくる。

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