年下の幼なじみ【完】
「なにニヤついてんだよ」
「に、ニヤついてなんかないもん。」
「いーや、ニヤついてたね。そんなにうれしいかよ」
うれしいに決まってるでしょ。あたし、かわいくないからかわいいって言われるの慣れてないんだから。
「ふん。」
「怒んなよ〜
お、そだ。明日から一緒に学校いかね?」
「え?」
「嫌ならいいけど。」
「嫌じゃないよ。行ってあげてもいいけど。」
げ。最高にかわいくない言い方しちゃったよ〜。これあたしの悪い癖。本当は、うれしいのに〜
「なんだ。その上から目線」
ははっ
そういって、翔は笑う。
「じゃ、明日家で待ってろよ。」
「うん。」
「じゃーな。」
そして、ひらりと窓を飛び超えて行ってしまった。