年下の幼なじみ【完】


「なにニヤついてんだよ」

「に、ニヤついてなんかないもん。」


「いーや、ニヤついてたね。そんなにうれしいかよ」
うれしいに決まってるでしょ。あたし、かわいくないからかわいいって言われるの慣れてないんだから。

「ふん。」

「怒んなよ〜

お、そだ。明日から一緒に学校いかね?」


「え?」

「嫌ならいいけど。」

「嫌じゃないよ。行ってあげてもいいけど。」

げ。最高にかわいくない言い方しちゃったよ〜。これあたしの悪い癖。本当は、うれしいのに〜


「なんだ。その上から目線」

ははっ

そういって、翔は笑う。

「じゃ、明日家で待ってろよ。」

「うん。」

「じゃーな。」

そして、ひらりと窓を飛び超えて行ってしまった。



< 9 / 218 >

この作品をシェア

pagetop