年下の幼なじみ【完】
「教えない。」
クスッと笑って、そう言った。
「知りたきゃ、自分で聞けば?」
「は?」
ムリに決まってんだろ。
つか、あんだけ焦らしといて答えないとか、何なんだよ
「じゃあ、オレが伝えるのはそれだけだから。じゃあな」
それだけ言って、教室を出ていってしまった。
オレより、あいつの方が勇気があるかもしれない。
だって、オレは告ることも出来ない臆病なやつ。
もし、告ったら
もう今のままじゃいられないって
そればかり思ってた。
でも、伝えて見なくちゃわかんないよな