嫉妬
椿かな…。



いや、椿との約束まで1時間もあるし…。



私は一応…といってドアを開けた。



その瞬間ありえない光景があって。



私は動くことも声を出すこともで
きなかった。








「椿!!!」




たけちゃんが、椿の髪を勢いよく…
力強く引っ張っていた。




椿は“痛いから離して”と何度も
叫ぶけれど、たけちゃんは一向に
離そうとしない。




「やめてっ。」




私は自分の中の最高というぐらいの
大きな声を出した。




たけちゃんもびっくりしたのか椿の
髪の毛を引っ張る手を離した。




パサパサ…




手を離したと同時に、椿の自慢の茶色い
長い髪が何本も床に落ちた。



ごめん…椿。


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