嫉妬
◇心
スッ


たけちゃんの腕は私の頬に近づく。



…!殴られるっ。




私は覚悟をして目を瞑った。







けど、彼の手は私の頬を撫でただけだった。






「早苗…。お願いだからよぉ。
 俺にこんなことさせないで
 くれよぉ。」





「…こんなこと…?」





「…そぉだよぉ。暴力。」






あんたが勝手に殴ってるだけ
じゃん!!



私はカッとなってたけちゃんに
大声を上げそうになった。









…ダメ。我慢…



次こうちゃんに逆らったら…


────────あたし殺される。

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