嫉妬
「早苗…左腕痛む?」




「…大丈夫。」




そう答えながらもたけちゃんの腕は
私の浸り腕に近づいてくる。





「…この包帯…大げさだね?」




微笑みながら言った。





大げさ?




なんの真似だよ。






「そうかな?血が大量に出たから…
 こうするしかなかったの。」



私も負けないくらい意地を張って
言葉を出した。









「そうなんだ…?
 病院に来たんなら…
 もっと深く切っとけばよかった。」




何でそんなこと…笑いながらいえるの?







これは…早苗の腕。



切るなら自分の腕にしてほしい。
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