嫉妬
だから、椿と今こうやって話せるから
とっても幸せ。



「あ、もう次の授業始まるっぽいよ。」



携帯を開いて椿は言った。





「行こっか。でも美月とはあんま
 話さないでねん?」


軽く冗談で言った。


「うん♪うちは早苗一筋♪」




冗談じゃないよね、と自分に
言った。




教室に戻ると美月が泣いていた。





コソコソ…


それと同時に、何故か皆が
美月の方を見ていた。





-あぁ、そうか。



彼女は見てみぬ振りをされているんだ。


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