15歳のあたし
「池田さん」
沙織がぽつんとしてると同じクラスの矢澤舞が沙織の机の前に仁王立ちしている

舞は沙織と全く別世界の人間だった

天真爛漫で友達も多くクラスどころか学年全体からの人気も高かった

「何?」
沙織は不安な表情で舞に尋ねた

「いや なんか池田さんいつも一人でいるから」
舞は半笑いで答えを返した

「別に一人でいたいから
それだけ」
沙織はやる気ない返事をした
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