嫌いだ、大好きだ。

転校生

朝

変わらぬ朝





「お前あんまキョロキョロすんな」

『なんでーよ』

「俺まで変人に思われる」




私は朝の通学路を見渡しながら歩いていた

昨日見たあの人が気になってしかたなーーーい！！




『亮くん、わかんない？朝は全学年ここから学校まで共通でみんなここを通るわけ！！』

「あーそう」

『だから、ちゃんと目を凝らして・・・』

「ばーか」




いつになく不機嫌な亮を見てみぬ振りして

私は昨日の人を探し続けた





「あっ亮くんだ！！」

「まぢ？朝から会えるなんてラッキー！！」



聞こえてきたのは女子が騒いで話している声

そうだった、亮もてるんだ



『亮くーん♡今日もファンがたくさんいますねー』

「うるさい」

『モテル男はつらいわぁー』



まっ亮のどこがいいんだか

私にはわかりませんけどぉー



『じゃ、お先！』

「えっ！おい！！」

『ばいちゃー』

「古っっ」

『古くないわい！！』