嫌いだ、大好きだ。
聡史君の変わりようには驚いた

なんであんなに恐い顔してたんだろう



亮の事、話してからだったよね





さっきよりも重い足を持ち上げながら

屋上への階段をのぼった





「おせぇなー」



戻ったら亮がちゃかした

その亮を見ると

さっきの聡史君の言葉を思い出す


((本当に余計だね))



はじめて亮と会ったはずなのに

いや、まだ会ってないかもしれないのに

なんでそんな言い方するんだろ




「どした?箸、あったんだろ?」

『ん?・・・あ・あった、あった♪』



手に持っている箸をしゃかしゃかとふった



気にする事ない




私はそう繰り返した






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