嫌いだ、大好きだ。
急展開
いつもと変わらない朝




2人で門をくぐる時

何かが変わっていた





『あ』



その時はポツリとつぶやくぐらいだったけど


実際、結構すごく変わってた




いつも亮に群がる女子が

今日は下駄箱で別の人を囲んでいた




聡史くんだった

背の低い女子に対して背の高い聡史君は

遠くからでもよく見えた




『とられちゃったね』

「何が」

『ファンが』

「別にどーでもいいけど」





本当は少し気にしてるくせに

亮は負けず嫌いだから






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