嫌いだ、大好きだ。
「終わったーーー!!」

『おぉーーー!!』

「感謝せぇ」

『覚えてたらね』



生意気に返事をして

プリントを持って職員室へ行く為に立ち上がる



「俺がやった事内緒にしないとまたやらされるでー」

『だいじょーぶ。言わんから』




教室に亮だけを残し私は少し小走りで廊下を歩いた

角を曲がろうとした時急に体に衝撃が



ドンッッ



『いったぁー・・・』



いきなりぶつかってきたのは

顔も見たことない男子


その人は「ごめん」と呟き

私に手をそっと差し伸べてくれた



『ありがと・・・』



気まずくて顔を下に向けた




「じゃ、ホンマごめん」



そういい残してその人は去っていった



優しい人だなぁ

どのクラスの人かな



ここから私の恋のスイッチはオンしたのであった

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