嫌いだ、大好きだ。
学校帰り亮に借りを返すために
小さいカフェによった
目の前に座っている亮が
不思議そうに訪ねた
「何、お前」
『・・・あ?』
「ぼーっとしすぎ」
『そぉ?・・・まぁいつもだから』
「確かに」
『・・・・・・ってそこはフォローしようよ!』
私はあの人のことしらなかったけど
亮なら知ってるかな?
『ねぇ!』
「ん?」
ストローに口をつけたまんま亮は答えた
しかもめんどくさそうに
『亮の知っている人の中で、背が高くて、かっこよくて、茶髪の人いない?』
「いない」
『はや!即答すんなよ』
「んーーーーー・・・」
少し考えてから亮は言った
「いないな」
『役たたねぇ』
「んだと!」
『なんでもありませんー』