遙か彼方
向日葵と桜
今日、彼は自分の星に帰る。
遙か遠い星に。
私を残して、彼もまた独りになる。
それは私の望んだこと。
私の淡い恋心よりも、彼の命を守った結果だ。
本当は出来るだけ長く彼と一緒にいたい。
でも彼を看取るなんて出来ない。
ううん。死んでなんて欲しくない。
だからこそ今回の選択をしたのだから。
別れるのは辛い。
一週間にも満たない、たったの5日間の仲だけれど。
今では私の一番の大切な人。
だから、私は今夜、今まで敢えて口にしなかった言葉を彼に伝えようと思う。