遙か彼方
本当は
図書館に着いたのは2時半を過ぎたところだった。
相変わらず人気(ヒトケ)のない館内。
それでもあの場所で彼がヒマワリを眺めていることを期待して行ってみれば、期待も虚しく彼は居なかった。
まだ来ていないのか…。
はぁっとため息を吐きながら座った。
まだ2時半。
夕方って何時だろう。
夏の昼間は長い。
あと何時間待てば彼は現れるのかな。
って、今来たばかりだけど。
……早く来ないかな。
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本当は