あのころ、グラフィティ
「はぁ...」

「マコちん、、さっきからため息ばっか。あたし、聞いててイヤんなるよ。」

「あ、ごめん。...なんか、慣れない環境で眠れなくて、、身体だるいんだ。」

「そら、大変!栄養つけなきゃ!...あたしの弁当食べていいよ。」

「う、うん。ありがとう...」


たまちゃんのお弁当は、お肉ばかり。
自分で自分の好きものを入れてくるらしい。



「ねぇ、マコちん。...後悔してる?ここに来たこと?余計にめんどくさくなってるもんね。」

「まぁ、ね...でも、後悔はしてないよ。ちょっとずつだけど、前の僕がどんな人だったかわかってきたし、いい人たちにも会えたしね。」

「それって、あたしも入ってる!?」

「うん。」

「きゃほー!!」


たまちゃんはバンザイした。


「いつか思い出せたらいいなぁ。」

「うん...いつかね、いつか。」


思い出すという言葉を言うと、たまちゃんは悲しい表情をする。


「いいわけないもんね、このままは。」

「なんで...そんな顔するの?」

「えっ?」

「たまちゃん、たまに悲しい顔をするよ。」

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