あのころ、グラフィティ
「なんでここにいるってわかったの?」

「あー...なんかわかんないけど、来てみた。」




来ようと思って来れる場所じゃないんだよ。
ここに着く道は草で隠れててよくわからないのに...
目印はあたしとゆさじ、昔のマコちんしかわからないのに...


「うわっ...なんか汚れてる!」


あたしが間違ってた。

マコちんはマコちんだ。


中身は少し違っても、変わらないモノもある。
この笑い顔も笑い方も笑い声も...全然変わってない。


「...マコちん!」



あたしはマコちんに抱きついた。

多分、心のどっかで一人っていうのがあったからかもしれない。
だからムキになってしまったのかもしれない。


「マコちん、ごめんねー。あたし...何にもわかってなかった、」

「たまちゃん...」


声をあげて、泣いた。


「僕も、ごめんね。...花火、、終わるよ?」


「うーー、、マコちーん...」








...なんて、意外と広い胸板なの。



いっぱい泣いたから、、眠たくなるじゃない。


「...たまちゃん?、、たまちゃん!?ちょっと、え!?寝てんの!?」


マコちんの声が子守歌に聞こえる、わ。

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