あのころ、グラフィティ
カン グラフィティ
今日で告白されたの、3人目ー



オレ、陣内貫は...今、モテ期なのだろうか。



昼休みに呼び出され、体育館での告白。


「バスケしてるとこも好きってゆうか...」


この人は一年先輩の竹田恵さん。
たまちゃんやマコちゃんと同じクラスらしい。


「あのー、、オレ、まだあなたのこと知らないですし...」

「知らないと付き合えないの?...まだ、女と付き合ったことないって聞いたよ。...男の子はね、経験あった方がいいんだよ。どう?」


オレの周りを歩いて、上から目線の態度。

魔性の女みたいで、、無理。



「すんません。付き合う気、ありません。」

「...とうしてもダメ?」

「どうしてもダメ。」




2人に微妙な空気が流れる。




少し間が空いて、先輩は、オレを睨んでこう言った。



「...この、一生童貞!!」


そんな捨て台詞を吐いて、彼女は体育館を出ていった。


しかもかなりの大音量。
周りがみんなオレを見る。



童貞なんて、みんなの前で言わなくても、これでもオレ、生徒会役員なのに...

みんなの目を気にしながら、オレも体育館を出ようとした。

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