あのころ、グラフィティ
「ざまあみろ、んなことばっかしてるからだよ。」

「ちっくしょ...おまえなんて一生童貞だ!付き合えたとしても、すんげぇブスで、人間とは思えないヤツで、てかむしろ妖怪で、とにかくもう、すんげぇヤバいヤツだな!!」

「別にいいよ妖怪で...顔だけならまだしも、性格もブスなおまえの彼女よりまし。」

「なに~~言ったな、このやろう!知らねーかんな!どうなっても。へんっだ!!」


ケツを叩いて、走ってった。



福とは、昔は仲のいい兄弟だった。
一緒に学校だって登校してたし、遊ぶのだって一緒だったのに...



ゆさじが死んだころから仲が悪くなった。

オレは勉強も出来て、スポーツも万能、この学校のミスターイケメン、No.1にも選ばれるほどのルックスもある。先生からは、生徒会役員にも推薦された。

そんなオレとは正反対な福。

勉強はできない、スポーツもいまいち、双子のくせに顔はそんな似てないし、先生からは問題児扱い。

そんなアイツが、オレに嫉妬を抱いたのは言うまでもない。



そして、オレに対する反抗が始まった。

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