続・年上の男
メール
「それで?それで?」
さっきから話を聞きたがる女。
吉田 遥。
「あー、もう言いたくない・・・」
落ち込んでる女。
藤崎 柊子。
2学期が始まり、遥に
「運命の人とはどうなった?」
笑いながら聞かれて・・事の経緯を話したところ。
「夏休みの間に出会って?デートして?告って?振られるって・・・どんだけスピード恋愛してんのよ?」
呆れ顔の遥に
「うっさいなぁ・・・」
睨みながら言い返す。
「そんなにいい男だった?」
「もう、めちゃくちゃ・・・あ、携帯に入ってる・・・見る?」
「見る見る」
私の携帯には夏祭りに行った時に撮ってもらった写メが入ってた。
毎日のように見てはニヘラニヘラと笑っていた。
「は~・・・こりゃイケメンだ・・・」
「でしょ?」
私が褒められてるわけでもないのに得意げになってしまう。
だけど、次の遥の言葉でその得意げな気持ちが、変わる。
「でもさぁ・・・これだけカッコイイと彼女とかいるんじゃない?」
「え!?・・・彼女?」
「は?何?気がつかなかった?」
「・・・・・・・まったく・・・」
「柊子はどこか抜けてるのよね。そういうことは、初めに思うことでしょ?」
「・・・全然そんな事思わなかった。・・・フリーだとばっかり・・・」
そうか。
そうよね。
彼女がいてもおかしくないのか。
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