続・年上の男
合コン?
「かんぱい!」
夜7時から始まった・・・これは合コンと言うのだろうか・・・。
だって、男の人は・・・・遥の元彼の真(シン)君。
・・・・1人。
「ねぇ・・・これって合コン?」
ウーロン茶を飲みながら、遥に質問すると
「ごめん。さすがに今日声かけてきてくれる人がなかなかいなくて、真しかこなかった」
「・・・・そう・・・」
じゃ、別に真君呼ばなくても・・・・。
「柊子ちゃんの事は遥から聞いてたんだ。はじめましてだよね?」
にっこり笑顔の真君は21歳の大学3年生。
あっさりした好青年って感じ。
「あ、はい。はじめましてです」
「それ、ウーロン茶?」
私の飲み物を指差す。
「はい」
「ここのお勧めジュース飲んでみる?」
「え?そんなのあるんですか?」
「うん。ちょっと待ってて」
真くんはそういうと、席を立った。
「遥・・・これって何の飲み会?しかも元彼って・・」
「言ってるじゃん。別れ方はうまくやってるって。友達なの」
「元彼と友達?」
「そうよ?」
「ふ~ん」
好きだった彼と友達ってなれるのかな?
気にならないものなのかな?
遥って・・・不思議。
「お待たせ」
そう言って、真君はオレンジジュースを持ってきて私の前に差し出す。
「これ?」
「そうだよ?甘くておいしいと思うけど」
「うん」
匂いを嗅ぐと・・・オレンジの香り。
コクン。
一口飲んでみた。
「おいしい」
「よかった」
お勧め品・・・だけど普通だ。
特別おいしいわけでもなく、普通においしい。