続・年上の男
真君はそれからも、いろいろ勧めてくれて。
ご飯を食べながら気がつけば5杯は飲んでいた。
そして異変に気がつく。
「はりゅか~」
「なに?」
「ふわふわしゅる~」
「そ?良かったわね?」
よかったの~?
それからも、何杯か飲まされたような気はするけど・・・もうべろんべろんだった。
「だいたいさぁ~、矢崎君は私のことどう思ってるわけ~?」
「知らないわよ。本人に聞きなさいよ」
「え~・・・聞けるわけ無いじゃん・・・また振られたら立ち直れないもん・・・はりゅかの馬鹿ぁ~」
「ちょ・・・絡まないでよ・・・」
「絡んでないし~」
「酒癖悪いわね・・」
「え~?なになに~?」
「完璧酔ってるわ」
「いいのかよ・・・こんなにして・・・未成年だって解ったら、俺が捕まるんだけど・・・」
「大丈夫。どう見ても高校生になんて見えないでしょ?それより、ここからが本番だからね」
「おう・・・あんまり気がのらねぇけど・・・本当にやんのか?」
「やるわよ?」
「うまく行かなかったら、俺本当につかまるんだけど・・・」
「そう言わないの!・・柊子の為にお願い!」
「はぁ・・・今日の夜飲もうなんていうから・・・ちょっと期待してたのに」
「ごめんね。・・・じゃ、出ようか」
「はいはい」
真君がぁ・・・席を立ってぇ・・・お会計~?
何で私はこんなにふわふわ気持ちがいいのかな~。
「ほらっ。店出るよ」
遥に腕を掴まれたところまでは・・・覚えてる。
だけど・・・・その後どうしたのか・・・・・全く記憶がない。