続・年上の男
じゃあデートのときって・・・・。
「ま、あんたが泣くから不憫に思って、1回デートしてくれたんじゃないの?大人だし?」
「・・・うん」
そうだよね。
本当だったら、夏祭りで終わりのはずだった。
携帯の番号なんて教えてもらえるはずも無かった。
だけど、私が熱を出して車の中で泣いたから・・・だから遊園地と海に付き合ってくれたのか。
・・・そう、考えるのが無難。
「で、海に連れてって、告白させて振った。相手のシナリオ通りなんじゃないの?」
「え・・?」
シナリオ?
「言わされたって事?」
「そうよ・・・柊子は恋愛経験が少ないから・・・疑うことなんてないだろうし?相手は大人だから・・・しかも女慣れしてそうだし・・・簡単だったんじゃないの?」
「そうなのかな・・・」
「ま、やられてポイされなかっただけ良い人だったんじゃない?」
「そ・・・そうなのかな?」
だんだん悪いほうに考えるようになっていく。
「でも、そんな風には見えなかったし・・・」
「だから~柊子は簡単なのよ・・・」
「・・・さっきから聞いてれば・・失礼ね!」
「私は現実を言ってるのよ?」
「・・・うっ」
遥に言われると、ちょっと納得してしまう自分はなんなんだろう・・・。
「だけど、矢崎さんはそんな人じゃないもん!」
「はいはい。ま、綺麗に振られて良かったんじゃないの?これで諦めもつくでしょ」
「え・・・諦めなきゃダメなの?」
「は?そりゃそーよ・・・それに、そのタイプの男は綺麗ですっごい体してる彼女いるわよ」
なによそれ・・・。
確かに私は貧弱だけどさ・・・・出てるところは、そこそこでてるんだぞ。
遥には言えないけど。
だって、私よりエロい体してるから、馬鹿にされて終わるし。