続・年上の男


「俺の携帯が鳴って、俺が柊子ちゃんの所へ行ったとき、ホテルに連れ込まれそうになってるところを遥ちゃんが必死で止めてた」

「え!?・・・ホテル?」

え?どうして?

・・・真君が連れて行こうとしたって事?

「・・・無防備なんじゃねーの?」

怒った声で、私を見る。

「・・・す、すみませ・・・・」

「そのまま連れ込まれてたらどうするんだよ・・・もうちょっと警戒しろよ」

ジロリと睨まれて・・・こんな矢崎さんは初めてでどうしていのか解らない。

「そ、そんな事言われても・・・」

反論してみるけど

「なに?」

怒ってる矢崎さんには、何も言えなくて・・・。


な、なによぉ。

妹としか思ってないくせに。

なんで怒ってるのよ・・・。

「・・・別に・・・・」

「あ?」

「やられても良かったし」

悔しくて。

子供としか見られていない自分が悔しくて。

私だって・・・・・できるんだからね!

「何言って・・・」

「矢崎さんとじゃなかったら、誰に何されても同じだし!」

「本気で言ってるのか!?」

矢崎さんが怒ってるのは解ってたけど・・・止まらなくて。

「妹としか見てくれないくせに・・・私にどうしろって言うのよ!」

「柊子ちゃん!?」

「私は・・・私の初めては全部矢崎さんが良かったの!でも、叶わないなら誰と何したって同じだよ!!」

悔しい。

いつだって矢崎さんのことで頭がいっぱいで。

どうやったらつりあうようになれるか考えて。

考えて。

それなのに・・・・子供扱い。

妹扱い。

このくらい・・・言いたくなる。






少しの沈黙の後、

「へぇ~・・・・」

矢崎さんの声が・・・・変わった・・・?















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