続・年上の男
「・・・・っ・・・うっ・・・」
「泣いたからってやめねーよ」
嫌だ。
こわ・・い。
・・・こわい。
・・・・怖い!!
『柊子ちゃん』
名前を呼んでくれる優しかった矢崎さんとは、まるで別人で。
私が・・・・私が・・・怒らせて・・・・。
こんな・・・こと・・・・。
・・・いやっ。
「いやぁあああああぁぁっぁ!!」
思いっきり腕を振り下ろすと
ガッ。
何かに触れて
「・・つっ・・・」
矢崎さんが離れた。
「あ・・・・っ・・・あ・・・」
目を開けると、矢崎さんの顔を引っかいてた。
だけど、怖くて・・何も言えなくて・・・。
手を組んで胸に当てながら、泣くしか出来なくて。
「ひっ・・・うぇ・・・・っ・・・」
体がガタガタ震えて。
動けなかった。