続・年上の男
ドライブ
金曜日の夜は眠ることがなかなか出来なくて。
うろうろしたり、テレビを見たり。
トイレに何回も起きたり。
だって、矢崎さんに会えるって思っただけでこんなにドキドキする。
「はぁ~・・・心臓もたないよ・・・」
布団を被って目を閉じてみるけど、浮かぶのは矢崎さんの笑顔で。
「あはっ・・・」
自然にでた自分の笑いに・・・・・・引いた。
それからうとうとすると、もう朝になっていた。
準備をウキウキで済ませて、9時30分になる前に、玄関で矢崎さんをまった。
玄関をでると、丁度車が着いて、矢崎さんがにっこり笑って手を振った。
・・・・・ぐはっ。
カッコよすぎ~。
私も手をふるけど・・・めちゃくちゃ恥ずかしい。
「お、おはようございます」
なんで敬語・・・。
「おはよ」
くすくすと笑いながら車を降りてきた矢崎さんは、自然な感じで車のドアを開けてくれる。
「どうぞ」
「あ、ありがとうございます」
やっぱり敬語。
ニヤニヤしながらドア閉めないでよ~。
久しぶりに会うから、緊張してるんだってば!
矢崎さんに告白してから、2ヶ月が経とうとしていた。
実は会えるなんて思っても見なくて。
運転席に乗った矢崎さんはやっぱりかっこよくて。
ああ~・・・諦めるなんて無理。
・・・何度見ても惚れる。