続・年上の男
ドライブ


金曜日の夜は眠ることがなかなか出来なくて。

うろうろしたり、テレビを見たり。

トイレに何回も起きたり。

だって、矢崎さんに会えるって思っただけでこんなにドキドキする。

「はぁ~・・・心臓もたないよ・・・」

布団を被って目を閉じてみるけど、浮かぶのは矢崎さんの笑顔で。

「あはっ・・・」

自然にでた自分の笑いに・・・・・・引いた。


それからうとうとすると、もう朝になっていた。



準備をウキウキで済ませて、9時30分になる前に、玄関で矢崎さんをまった。

玄関をでると、丁度車が着いて、矢崎さんがにっこり笑って手を振った。

・・・・・ぐはっ。

カッコよすぎ~。

私も手をふるけど・・・めちゃくちゃ恥ずかしい。


「お、おはようございます」

なんで敬語・・・。

「おはよ」

くすくすと笑いながら車を降りてきた矢崎さんは、自然な感じで車のドアを開けてくれる。

「どうぞ」

「あ、ありがとうございます」

やっぱり敬語。

ニヤニヤしながらドア閉めないでよ~。

久しぶりに会うから、緊張してるんだってば!

矢崎さんに告白してから、2ヶ月が経とうとしていた。

実は会えるなんて思っても見なくて。

運転席に乗った矢崎さんはやっぱりかっこよくて。

ああ~・・・諦めるなんて無理。

・・・何度見ても惚れる。











< 7 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop