続・年上の男
「・・・言ってませんよね?」
「うん。・・・彼女なんていないけど・・・誰から聞いたの?」
「・・・えっと・・・・・・あ!!」
「ん!?」
「遥だ」
「はるか?」
「うん。友達がね」
「うん」
「矢崎さんの写メ見せたら、このタイプは美人で凄いからだの彼女がいるって・・・」
「ぷっ・・・その友達は何?」
「え~・・・私から見たら・・・恋愛の・・・達人?」
「達人?そりゃすげーな。・・・まあ、あながち間違ってないけど」
「え?」
「美人で凄いからだの女は嫌いじゃないから」
ちょ・・・私の方を見ないでよ。
「・・・どうせ、貧弱ですぅ~」
口を尖らせる私に
「ま、外見じゃねーから」
悪戯っぽく言うけど
「フォローになってません!」
フフフって笑ってる。
からかわれてばかりだ。
「もう・・・笑いすぎです!」
「ごめんごめん。柊子ちゃん素直だから・・フフ」
この前から思ってたんだけど、矢崎さんは一回笑い出すとなかなか止まらないみたい。
そんな一面も知ることが出来て嬉しいんだけど。
「あ、そうだ。須藤さんて今何してるんですか?」
ちょっと話題を変えよう。
笑われるし・・・。
「え?雷太?」
「うん」
「・・・なんで?」
「お姉ちゃんと別れてから、全く会わなくなって。この前お姉ちゃんと電話で話したときに・・・まだちょっと引きずってるみたいだったから・・・」
「そっか。ま、嫌いで別れたわけじゃないからね」
「そうなんだ~」
「雷太は今、警察官やってる」
「ライ君が警察官~?」
「・・・ライ君・・・」