ささやく言葉はI  LOVE YOU
「ミコやっぱ部活パスね」

ミコは同じバスケ部のヒロくんに会いたくて私の言ったことなんか耳に入ってない。

「わかったー。」走り去っていくミコの後ろ姿を見送り
アイツの姿を探す。

いたいた・・・・。伏せた目に長い睫毛がかぶさりより一層イケメンを引き立たせる。

「ジャス・・・・・」

私の声に覆いかぶさるような女子の黄色い声。ジャステ~~~ン。

「どこに住んでるの?」
 
「これから帰るの?」

「何処かに寄っていくの?」

「カラオケってしってる?行こうよ」

アイツの声は此処からじゃ聞こえないけど嬉しそうに笑ってる。

ジャスティンと団子のように固まって教室を出る女子の一団。




・・・私やっぱり部活でるよ。

そこにいないミコに向かってつぶやく。

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