ささやく言葉はI  LOVE YOU


私の部屋に案内すると
少し緊張が解けたのか
エミリーが
あくびをした。

「エミリー、ご飯の時間まで
ねむったら ?」


エミリーが私の顔をじっとみてる。

?????

「ジャジャの雰囲気が
変わったのはあなたのせい?」


ジャジャって呼んでるのは
私だけじゃなかったんだね。


「凄く明るくなったって言うか、
表情が豊かになった。
何だか吹っ切れたって感じが
するの。
久しぶりに会ったから
よく判るわ。
あんな事故にあって
いくら
私たちが励ましても
心を閉ざしてたのに・・・」


エミリーが凄く悔しそうな
顔をした。

でも、エミリー
私は
何もしてないよ。


「彼があなたを好きだって
一目でわかったわ。
・・・・・・・・・・
恋の力って凄いわね」


ぼそっとつぶやく・・・・・。

「由香さん、ジャジャの力に
なってくれて感謝します。

・・・・・でも私にとって
最高のお兄さんを
悲しませたり
裏切ったりしたら
私は絶対
あなたを許さない」


私ジャジャの所で
休むから・・・


きびすを返したと
同時に黒髪が
ヒラリと舞った。
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