ささやく言葉はI LOVE YOU
その夜
エミリーは相当疲れていたのか
すぐに寝ついてしまった。
コンコン。
きっとアイツ・・。
「由香、ちょっといい?」
私はドアをそっと開ける。
戸口にたっているジャスティンは
少し疲れ気味に見える。
私はすぐ部屋を出て二人廊下で
ひそひそ話。
アイツの唇が
私の耳に触れるくらいに
話すのはわざと?
息がかかる。
「エミリーに何か言われなかった?」
やっぱりお兄さんね。
あの子の性格わかって
聞いてるんだ。
「ううん、何も」
「あいつはオレの事となると
見境ないから・・」
それに・・・・・・・
大きな右手が私の頬を
撫でる。
親指が私の唇の端に
触れる。
「由香の顔見てれば
何言われたか分かるよ」
うーん
中からエミリーの声が
聞こえた。
「・・・お休み」
うっとりした私を
見られて
恥ずかしかったから
急いで中に入った。