ささやく言葉はI LOVE YOU
ええっ???
「あの・・・
私・・・・・・」
3,4人に囲まれて何も
言えなくなってしまった。
こわくなって固まってたら
遥か向こうから
ジャスティンが猛ダッシュで
駆けてきて
私の手を引いた。
「オレの彼女だから!」
明らかに年上だけど
ジャスティンの方が
体格も筋肉のつき方も
明らかに勝っていた。
それにみんなを睨んだ目が
凄い怖かった。
大学生達は急にしらけたみたいで
首をすくめて散っていってしまった。
あーー怖かった。
繋いだ手が熱かった。
アイツが急に立ち止まって
私に向き直った。
「由香、言っただろ。
傍を離れるなって!
自分の事
知らな過ぎなんだよ」
「・・ごめん。
でも・・・・・・
彼女って言ってたね、みんなに」
嬉しかった。
怖かったけど、嬉しかった。
「だって本当の事だろ」
前を向いてずんずん
歩くアイツは
私を守る騎士のようだった。
海パンをはいた騎士。