ささやく言葉はI  LOVE YOU

~宮本SIDE~

俺たちは大きな
パラソルの下にいる。

この子のKYぶりは朝から
気にはなっていたけど
由香とムラタが一緒に
いればいる程
ひどくなっている。


「兄貴の事
好きなのは悪い事じゃ
ないけどさ。
少し回りかんがえたら?」

「宮本君だっていつも
由香の事みてるよ!
好きだってすぐわかる」

俺ってばればれ?・・・・


お前の好きと
俺の好きは全然ちがうぜ。

ブスくれてるエミリーの
ほっぺをひとさし指で
突っついてみる。

ちょっと笑った。

大人っぽく見えるけどまだ14歳。


俺の言う事解ってくれるかな?

俺は由香が好きだ。告白もした。

返事は貰ってないけど

あの顔を見たら答えは分かる。

本当に好きって、相手が喜ぶ顔が

見たいって事何だと

最近わかった。

それは見守るって事も同じ。

俺を好きじゃないって

分かって悲しかったけど

由香は真剣に俺の思いを

受け止めて

真面目に答えを返してくれた。



だから俺は今ここにいる。






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