ささやく言葉はI  LOVE YOU

家について車から降りる時
エミリーが率先して宮兄ィに
「今日は本当にありがとう」
って挨拶をしていた。

その素敵な笑顔のまま
宮本に向き直り
「私三日後に帰るから
明日と明後日つきあって!」と
命令していた。


宮本は苦笑しながらも
指でオッケーサインを出す。

満更でもない顔をして。




みんなでジャスティンの部屋に
集合して
デジカメチェック!!


私とアイツの2ショット。

エミリーのむくれた顔。

おねえさんが遼を可愛がってるところ。

男同士が肩を組んでるところ。

どれも素敵な画像だった。


「そういえばエミリー
宮本君と明日何処にいくの?」

遼が思い出したように聞く。


「わからない・・。
でも帰るまで一緒に過したいって
思ったんだ」


思いのほか素直な気持ちを
口にするエミリー。

「あーあー俺も
お姉さんにもう一度
可愛がられたーい!!!」



みんな同時に笑いながら
遼の頭をこずいた。


部屋に戻る時に
アイツに呼び止められて振り向く。

耳元で
「今度は二人で海に行ってみない?」


私は小さく首を立てに
振る事しか
出来なかった。
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