ささやく言葉はI  LOVE YOU




「私も早すぎると思うよ。
でも、ヒロってそう思ったら
それしか考えてない!
私の気持ちは二の次って感じ・・・・」



「ミコ~、
キスの時もそうだったよ?
思い出してみて。
自分の気持ちをちゃんと
相手に伝えなきゃ。
意外とミコって臆病でしょ?
自分の中で
良い事も、悪い事も
処理しちゃうから
ヒロ君、ミコの本当の
気持ちが解らないのかも」


強気なバスケをするのに
恋には弱気なミコちゃん。


「ヒロ君ならきちんと
話せば解ってくれるって!」



下を向いていたミコは
私に顔を向けて
思いっきり素敵な笑顔で


「うん、話してみるね!」と
ヒロ君のいる方へ駆けていった。


「由香、ありがと~」

ミコが
手を振った向こうに
椅子に座ったヒロ君が
長い手、足をもてあまし気味に
ぼんやりしていた。


でも、ミコを見つけたとたん
ヒロ君も素敵な笑顔になっていた。



沢山話したらまたお腹が空いてきた。


お肉を取りにいこうとした時
米チームのメンバーが
私を取り囲んだ。


な・な・何よあんた達?



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