ささやく言葉はI LOVE YOU
みんな素敵な男子なんだけど
私には只のバスケ選手にしか
見えない。
「一人?
何か取ってきてあげようか?」
金髪の選手。
「君が一番可愛いね」
黒人の選手。
いろんな選手が私の
回りを囲んで一度に
べらべら話すから解らない。
私だって一応英会話は出来るけど
こんなに早口で
ネイティブスピーカーだと
わからないよ。
こんな時は
日本人特有のへらへら笑い・・・・・。
その笑いに
みんな気を良くしたのか
段々寄ってきて
髪や肩に触れてくる。
さすがに私も笑ってる
場合じゃなくなってきた。
止めて・・・・。
触るの、止めて・・。
一生懸命に声を出したけど
喉の奥で詰まった感じの
声しかでなかった。
顔を上げたとたん
私のスーパーヒーローが
こっちに駆けてくるのが
見えた。
大きな声で
他のみんなにも
聞こえる様に
「HEY GUYS !
DON'T TOUCH HER!
SHE IS MY GIRL!」
(お前達、俺の彼女にさわるな!)