ささやく言葉はI LOVE YOU
帰りのバス
殻にこもったアイツは
やっぱり口数がすくなかった。
私もあえて何も話さなかったけど
・・・ちょっとつまらない。
でも繋いだ手は暖かく柔らかかった。
窓ガラスに映るアイツの顔。
きりっとした目
すじの通った鼻
濃い眉
ふっくらした唇
すっきりしている
えらから顎にかけてのライン
少し日に焼けた肌
高い背
まさしくオリエンタルビューテイー。
うっとり眺めてしまう。
ガラス越しに目があう。
未だにドキドキしちゃうんだ。
「由香?静かだね」
にっこりして私の顔を覗き込む。
また、ドキドキしちゃう。
「ジャスティンだって静かだよ」
見上げた直ぐ傍に唇があった。
耳元に口をつけて
「この間のキス・・・・
ごめんね。
後でやり直しさせてくれる?」
小さくウインク。
あーーそんな事言われたら
許しちゃうに決まってるじゃん!!!
「嫌だ!やり直しなし!!!」
アイツは
目を大きく剥いて
声に出さずに
「OH! MY! GOD!」