ささやく言葉はI  LOVE YOU

通訳でみんなを手伝っていた
ジャスティン。

今日の通訳にはジャージを着ていた。

コーチの所へ寄っていくアイツ。

みんなはその様子を
じっと見ている。

いつもはバスケになんて
興味ないって
顔でいるのに
今日はやる気満々な表情。

その顔もかっこいいよ、ジャスティン!


女子達は
「由香の彼じゃなければアタックしたのに」

「あんただけずるいよ!」

「ホント!私もあんなに素敵な彼氏ほしい~」

「何だかムカついてきた」
って怒ってたけど

ムラタの彼女が由香でよかった。

由香は性格がかわいいもんね。

好きになったのがわかるよ。
とも言ってくれた。

ありがとう、みんな。

「それでさー、由香・・・・。
みんながあんたを褒めたところで
ボール磨きよろしく!!!」

あーあーあー!
みんな米チームのメンバーの
所へ行っちゃったよ。


まッいいか。



一人私はニヤニヤ笑いながら
練習に使うボールを籠から出していた。



「何笑ってるの?由香ちゃん?」

ぱっと顔を上げると
そこには
学校のバスケユニフォームを着た
ジャスティンが立っていた。


かっこよすぎて
力がはいらない・・・・。



ボールが一個、
また一個四方八方へ転がっていった。




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