ささやく言葉はI  LOVE YOU

「森川さん、落ち着いて。
さあ、すわりましょう。」


北ジイはいつものようにゆっくりと口を開く。


「言葉が違うというのは大変なことです。
村田君のようにいくら話せるといっても育った環境がまったく違うと
どうしても自信がなくなります。
彼は今風な若者言葉を使えないけど、彼の一生懸命に話すシンプルな日本語には
好感が持て北ジイは好きですよ。
皆さん、言葉は人を傷つける事も出来ますが、救う事も出来る
素晴らしい道具です・・・・・・。
・・・・さあ、授業に入りましょうか。」

・・・・・・・・・。
クラスが静まり返る。


ケイタイのバイブがメールが来たことを知らせる。

こっそりのぞくと


TO:赤鬼

覚えてたんだ。
  
FROM :ジャジャ



右後ろを振り向くとやさしい笑顔のジャジャがいた。
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